第6回情勢分析研究会 200564日(土)、於)東京経済大学B103教室

呉徳烈氏(中国国際貿易経済研究院教授)「きしむ日中関係と北東アジアの進路について」

丸屋豊二郎氏(日本貿易振興機構アジア経済研究所研究企画部長)「中国華南と華東―産業集積と市場としての魅力」

6月4日(土),東京経済大学国分寺キャンパスにおいて,第6回情勢分析研究会が開かれました.今回は,反日デモなどで政治的に冷え込んでいる日中関係の下,さまざまな情報が錯綜するなかで,政治や経済の現場をよく知る講師の方々に,冷静かつ客観的な分析をしていただきました.参加者は約30名と若干少なかったようですが,熱のこもったお話に活発な討論も加わり,研究会は成功裏に終わりました.

 お一人目は中国国際貿易経済研究院教授の呉徳烈先生で,「きしむ日中関係と北東アジアの進路について」と題してお話いただきました.日中関係をとりまく問題を歴史や文化,安全保障,そして経済と幅広い観点から整理され,双方が相手の立場になって考えることの重要性を指摘されました.

 お二人目は日本貿易振興機構アジア経済研究所研究企画部長の丸屋豊二郎先生で,「中国華南と華東―産業集積と市場としての魅力」と題してご報告いただきました.早くから産業集積に注目され,長い駐在経験を持つ講師のお話は具体的で説得力があり,今後の集積の行方についても新しい動きなどをお話いただきました.